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既 刊

西洋文化の起源へ/ 文化人類学・民族学・民俗学・歴史人類学/ 神話・宗教系

「燃える人」 「モエルヒト」デンショウトセイヨウノシセイカン
―フライブルク・ザーゲシリョウノカイセキニヨル

●「燃える人」伝承と西洋の死生観
 ―フライブルク・ザーゲ資料
           の解析による

嶋内博愛 シマウチヒロエ【著】
ISBN: 978-4-86209-040-9 C1022
[A5判並製]334p
(2012-03-31出版)
定価=本体3048円+税

§民間伝承における救済の表現「燃える人」と他界のトポロジー。

異教時代の死者世界、闇夜に跳梁する「荒野の軍勢」伝承から、中世キリスト教の「煉獄観」を取りこんだ民俗伝承「燃える人」「幽霊」までの解析により、西洋の死生観の底流をたぐる労作。 巻末資料添付:Feuermann伝承の日本語試訳。

【目次】
序章 怪火の目撃/第1章 ドイツ民俗学における伝承研究史(学史、フライブルク・ザーゲ資料所について、出典伝承集について)/第2章 「怪し火」のエティモロジー(ドイツ語名称、英国での名称、その他の言語での名称)/第3章 燃える人のタイポロジー(「燃える人」伝承のパターン、「燃える人」伝承のヴァリエーション、怪し火にまつわる伝承、「燃える人」伝承の分布/第4章 伝承の解体(燃える人、怪し火とは)/第5章 聖職者の眼(信じる者の復活、最後の審判と死後の世界、布教者の熟考―「煉獄の父」アウグスティヌスと、幽霊の胎動、『黄金伝説』における諸聖人の祝日と死者の日、拡大解釈される他界の情景)/第6章 教訓逸話集(生前の行いと死後の生、幽霊とは誰か、生者による死者への弔い―隣人愛と救済の行方)/第7章 宗教改革の果てに(動揺する他界観―煉獄の禁止、彷徨える煉獄観、ルター『煉獄の無効宣言』、英国国教会下における怪し火―『ヘンリー四世』より、自然現象としての視線)/終章 伝承のトリアード(燃える人をめぐる三角関係、祈りと浄罪の連鎖、死者と生者と教会の構図、「燃える人」伝承からみえるのは)/あとがき/資料1 フライブルク・ザーゲ資料所「デモンに関するザーゲ キーワード集」/資料2 フライブルク・ザーゲ資料所収蔵資料の出典となった伝承集の目録 /資料

【著者紹介】
嶋内博愛
 1991年早稲田大学人間科学部人間健康科学科卒、1995年同大学大学院人間科学研究科生命科学専攻修士課程終了、1995年~2000年ドイツ・フライブルク大学留学(ドイツ民俗学主専攻)。早稲田大学人間科学部助手、東京大学大学院人文社会系研究科21世紀COEプログラム「死生学」の構築、グローバルCOEプログラム死生学の展開と組織化特任研究員などを経て、現在は武蔵大学人文学部ヨーロッパ文化学科准教授。次世代人文学開発センター客員研究員を経て、現在、武蔵大学人文学部准教授。文化人類学・ドイツ民族学専攻。
共編著: 『エコ・イマジネール―文化の生態系と人類学的眺望』(言叢社)

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