文化人類学・民族学・民俗学・歴史人類学
★★「自然と文化そしてことば」01~04号 ★★ 多くの読者をえた日本ナショナルトラストの『自然と文化』が終刊となり、同誌を主宰してきた 眞島建吉 氏により、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の企画協力をえてスタートした文化人類学の「現在」的特集の冊子。年2回刊。杉浦康平事務所の斬新なデザイン協力をえて刊行。04号にて終刊。 【発行】葫蘆社 【発売元】言叢社
〈01〉 | 〈02〉 |
---|---|
〈03〉 | 〈04〉 |
ISBN: 9784862090096 [B5変形並製]90p 26cm (2006-03-31 出版) 定価=本体900円+税
◎呪文を唱えるということは、ことばの力と声の力、二つの力を獲得しなければならない。 ◎西アフリカから中東、東南アジア、東アジアからの報告を収録。
【目次】 1. 奄美の大工・船大工の祭儀と呪文―建築・造船儀礼をめぐって……松尾恒一 2. 台湾の呪文…………………………………松本浩一 3. 雷鳴・喪失・復讐―ダン族の邪術“ス”……………………真島一郎 4. マダガスカルにおける呪文………………深澤秀夫 5. タイにおける呪文……………………………加藤眞理子 6. 呪文:ジャワ人の生活のなかで……………宮崎恒二 7. 真言・マントラ・イスティアーザ―日本と南アジアに見る呪文…………小西正捷 8. 声と言葉の力―ボルネオ・イバンの祭文をめぐって…………………内堀基光 9. 中東イスラームにおける呪文―雨乞いを中心に…………堀井聡江 アジア・アフリカ言語文化研究所プロジェクト紹介(1)資源人類学 フィールド報告に期待する 田中耕司 幾かえりも同じ処を眺めて居る者 篠原徹
(2006-06-30 出版) [A5判並製]164p 21cm×15cm ISBN: 9784905913337 定価=本体1600円+税
インド洋をモンスーンの風に乗り、はるか東南アジアの島嶼から、インド亜大陸やアラビア半島から、モザンビーク海峡を横切りアフリカ大陸からやって来た人々が、この島で出会った。そしてフランスによる六〇年有余の植民地化されたマダガスカル。それはインド洋海域世界1500年の歴史が生み出した、ことばと文化の十字路である。
【目次】 〈民族〉と〈国家〉の語り――現代マダガスカルにおける植民地統治の遺制………森山 工 マラガシ語――インド洋を渡った言語………菊澤律子 海を知らない海洋民たち マダガスカルの舟――アウトリガー………ラクトゥマララ マダガスカルの村の二〇年………深澤秀夫 マダガスカル産直のいまとむかし………飯田 卓 交易でにぎわった最北の街――ディエゴ・スアレス………堀内 孝 マダガスカルの“インド人”について――カラナ、 バニアンの起源………藍澤光晴 マダガスカルのマイノリティー………箕浦信勝 〈祖先の土地〉に住む人々 海を渡るトゥンパ――インド洋西域における精霊憑依………花渕馨也 太陽と月の結婚――マダガスカル南東部ヴヒぺヌにおける日蝕をめぐる出来事…堀内志保*アジア・アフリカ言語文化研究プロジェクト紹介2―インド洋海域世界の発展的研究
ISBN: 9784862090218 [B5変形並製]100p 26cm (2007-08-31出版) 定価=本体1300円+税
◎西はインドから東はヴェトナムまでの六カ国の国境をまたぐ地域には、山棲み民族が焼畑耕作をし、移動しながら暮らしてきた。今、生態空間の中で生きてきた山地民の文化が国境で分断され、大きく変わろうとしている。
【目次】 ◇自然・文化・言語――大塚和夫 ◇山地民があゆんできた道――クリスチャン・ダニエルス ◇山地民のことば――新谷忠彦 ◇タイ文化圏山地民の農耕[焼畑景観史を軸に]――田中耕司 ◇雨緑林の焼畑[攪乱と遷移のパッチワーク] ――竹田晋也 ◇山地民は何を食べてきたか[耕地から得られる食材を中心に] ―――落合雪野 ◇農具から見る水田と焼畑[タイ系民族水田農耕民説の再検証] ―――園江 満 ◇周縁に生きる山地民――写真・落合雪野・金秀男 ◇ミャンマーの仏教徒カレンにおける民族的アイデンティティの成り立ち――池田一人 ◇ラフの移住[暮らしのなかの近現代政治史] ――片岡 樹 ◇シャン州南部に手漉き紙をたずねて――飯島明子 ◇種子を飾る人びと[植物利用からみたタイ文化圏] ――落合雪野 ◇タイ・ルーの移住と守護霊儀礼[多民族世界における表象] ――――馬場雄司 [アジア・アフリカ言語文化研究所プロジェクト③]タイ文化圏における山地民の歴史的研究 [進化の空間①]洛東江と加耶文化――千圭奭[翻訳]李 美江
ISBN: 9784862090225 [B5変形並製]100p 26cm (2008-01-10出版) 定価=本体1600円+税
東南アジアから東アフリカにいたるインド洋では、古代からさまざまな民族が行き来し、多くの豊かな「もの」をもたらした。民族のネットワークによって作られていった文化、文明を海域世界のダイナミズムの中で見つめなおす。
【目次】 ◇海路のネットワーク――大塚和夫 ◇アラビア海域におけるグジャラート商人と物の移動――小西正捷 ◇インド洋におけるムスリムが形成した港市国家[北スマトラの港市と後背地]――弘末雅士 ◇インド洋津波はアチェに何をもたらすのか[「囲い込み」を解くためのさまざまな繋がり方] ――西芳実 ◇東南アジアからのメッカ巡礼と植民地支配――國谷 徹 ◇ダウを巡る『案内記(ペリプルス)』――門田 修 ◇雑貨・食糧品ビジネスの探求[インド人商人ネットワークの広域的展開]――大石高志 ◇マドラは一着の服とコップひとつで旅立った[スワヒリ世界のバティヤー商人たち]――鈴木英明 ◇モノの東西交流――大村次郎/新井和広 ◇アラビア半島と東アフリカを結ぶオマーン人のネットワーク―――――大川真由子 ◇ハドラマウト[インド洋を渡ったアラブの故郷]-―新井和広 対談・インド洋海域世界と今後の研究の可能性――――――家島彦一+新井和広 [アジア・アフリカ言語文化研究所プロジェクト④]マレー世界における地方文化 [進化の空間②]王国の秘宝――坂入尚文