表象交通論/西洋文化の起源へ/美術造形・美術史
和光大学総合文化研究所 永澤 峻【編】 ISBN: 9784862090140 (2007-02-28出版) [A5判上製]350p 定価=本体4381円+税
【目次】 ◎第一部=死の神話学(松村一男)/オシリス神の活用―ジョイスとロレンスの復活神話 (吉川信)/民主政下アテナイの「死を想え(メメント・モリ)」図像―アッティカの白地レキュトスを読み直す(篠塚千恵子)/古代ギリシアの墓碑図像(田中咲子)/ヘレニズム期の葬礼美術に関する一考察(中村るい)/ 古代ギリシア人の死生観 R・ガーランド著(山口拓夢訳)/ローマ人の葬礼のシンボリズムに関する調査研究―序論および第一章のⅠ F・キュモン著(永澤峻訳) ◎第二部=中国の涅槃図像の諸相―大足宝頂山石窟の大涅槃像 (北進一)/死から逃れようとする賢者(坂井弘紀)/ガンダーラの、浄土への案内人たち(前田たつひこ)/不死なる緑衣を纏う聖者の伝承と現在―ヒドルとヒズルの世界(村山和之)
【編者紹介】 永澤 峻(1944年~) 和光大学総合文化学科教授。専攻は、古代末期・ビザンティン美術史。浩瀚な知を湛えた美術史家であり、共著に、『神話・象徴・イメージ』(原書房) 『象徴図像研究―動物と象徴』 (言叢社)。翻訳に、M.カミール『周縁のイメージ』(共訳、ありな書房)、 E.パノフスキー『イコノロジー研究』(共訳、ちくま学芸文庫)、A・シャステル『グロテスクの系譜』などがある。