随筆・小説・歌集・俳句集
山内玄三郎 ヤマノウチゲンザブロウ【著】 ISBN: 1021-2012-2020 [A5判上製]553p 21cm (1983-11-17出版) 定価=本体5600円+税
【主な目次】 第1部 人頭税廃止の譜 第1章 千金の夢[1.黒潮の道、殖産への夢] 第2章 人頭税の島[1.宮古島今昔、2.貢物の軛、3.城間正安] 第3章 南陲の怪事[1.百姓たちの姿、2.製糖見学、3.名子の話、4.機織る女、5.越後上布] 第4章 宮古島騒動[1.名子廃止の訓令、2.苦悩の転進、3.請願上京、] 第5章 最初の請願上京[1.東京の第一週、2.宮古島への手紙、3.「宮古島の惨状」東京の舞台に] 第6章 請願の実況(一)―第五帝国議会[1.請願書提出、2.次期請願への布石] 第7章 早すぎた凱旋[1.宮古島への手紙の波紋、2.一木書記官の来島、3.「巻き踊り」と「クイチャー」、4.歓喜の歌、5.士族側の動揺] 第8章 請願の実況(二)―第六帝国議会[1.貴族院、2.衆議院、3.笹森儀助の「南島探検」、4.十作、帰路につくまで] 第9章 請願の実況(三)―第八帝国議会[1.第二の請願理由書、2.曽我子爵の沖縄県々政改革建議、3.貴衆両院の請願会議] 第10章 政府の対応[1.一木書記官取調書、2.仁尾主税官復命書、3.沖縄県地方制度改革の件、4.県政改革の長期作業] 第11章 奇跡の勝利[1.県政改革を考えた人々、2.請願の難しさ、3.勝因] 第12章 定説は真実か[1.埋もれた宮古島請願、2.近代史の定説を斬る、3.無視された農民感情、4.沖縄近代史への期待、] 付章 宮古島請願余禄[1 .城間正安伝『隠れたる偉人』、2.中村十一郎日誌、3.子爵曽我祐準、4.一木喜徳郎、5.槍玉にあげられた中村十作、6.奈良原繁] 第2部 黒真珠への夢 第1章 感謝の水産組合[1.奇傑、中村十作、2.宮古島水産組合規約書] 第2章 真珠養殖の歴史[1.真珠王・御木本幸吉] 第3章 奇抜な行動[1.沖ノ島大東島借用申請、2.南方海域調査行] 第4章 黒真珠養殖史の中の十作[1.文献に現れた十作の真珠事業、現地で聞いた話] 第5章 十作の真珠養殖[1.明治から大正へ、2.大正後半から昭和へ] 第6章 バランス・シート[1.統計数字から、残されたメモ、黒真珠養殖とは] 第7章 晩年の十作[京都の後半生、旦那様] 終章 棺を覆うて[因縁の黒真珠、大世積綾舟] 付録 中村十作関係資料[中村十作の新聞投稿全文/沖縄県宮古島々費軽減及島政改革請願書/第六帝国議会の貴族院・衆議院の議事問答/沖縄県宮古島正租軽減理由書/第八議会貴族院「沖縄県々政改革建議」/第八議会衆議院議事録/一木書記官取調書(宮古島関係抄出)/仁尾主税官復命書(宮古島関係抄出)/沖縄県地方制度改正ノ県(閣議請議書)、『沖縄県史』の「人頭税廃止運動」に対する評価/中村十一郎日誌/宮古島水産組合規約書]
【著者紹介】 山内玄三郎(1919年~) 宮古島城辺村字長間に生まれる。昭和14年、県立宮古中学校。戦後、千葉県下志津原に入植。会社経営のかたわら、人頭税廃止と事業に没頭した中村十作の生涯を掘り起こす。