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既 刊

身体の思想/養育論(心の発達と病理)・福祉論/実用書系

子どもの歯と口のケガ コドモノハトクチノケガ

●子どもの歯と口のケガ

東京医科歯科大学大学院
小児歯科分野・准教授
宮新美智世 ミヤシンミチヨ【著】
ISBN: 978-4-86209-056-9 C2047
[A五判並装]136p 21cm
(2017-12-7出版)
定価=本体1800円+税

■「歯と口のケガ」をわかりやすく解説した、初めての本
あわてずに、ケガに対処するための知識と知恵の本です。

・子どもの歯といえば、まずむし歯が最大の関心事。一方、動きが活発になる小児期、歯や口のケガもこの時期が最も多いのですが、その対処法は、あまり知られていません
・子どもの家庭内のケガは、世界に比べて、日本では高い頻度でおきています。
・「歯が折れてしまった」、家でも学校でも、まずはどう対処すればよいのか、歯医者さんに行く前に、誰にでもできることがいくつもある、といいます。
  たとえばケガで「脱落した歯」「折れた歯のカケラ」は、必ずひろってください。
  適切な処置(1時間以内ならラップやビニールで防乾、12時間は牛乳にひたして冷蔵   庫、理想的には12~24時間もつ「脱落歯の保存液」にひたす)をして、歯医者さんに   もっていく。もとにもどるのです。
・「子どもの歯の外傷」とはどういうものか、
どんな外傷に対して治療ができ、
さらに外傷のその後の影響はどのようなものなのか。
この影響を解消させ、最小限にとどめるための対応とはどのようにすればよいのか。
・形成途上にある子どもの歯、ケガの当初に的確な対応をうけることが、肝心です!

■「歯の外傷専門外来」を開き、長年、歯の修復と保存に力を注いできた著者が、伝えます。

【主な目次】
chap.1 健全な口腔と口腔衛生
1.口腔の役割
2.小児の歯の特徴(歯の構造 乳歯が永久歯に与える影響)
3.小児の口腔ケアの実際と食生活上のヒント(最初の一歩・6か月ごろから、1歳6か月児・生活リズムを作る、3歳児以後・しつけが有効な時)
4.小児の歯周病について
5.歯並び・う歯と外傷
6.口呼吸と夜の歯ぎしり
7.小児の歯科治療を受けるにあたって(診療をうけるまえに、低年齢の幼児の治療、病気療養中の子どもの口、周術期の子どもの口)
chap.2 歯と口のけが
Ⅰ 1.外傷の状況
2.外傷の診断
3.外傷歯治療と経過・管理の大まかな流れ
chap.3 歯と口のけがⅡ
1.外傷の診察・検査と診断
2.外傷後に観察される合併症
3.歯の損傷 治療法、治療後の臨床経過
chap.4 歯のケガの現場と予防法
1. 家庭での歯のケガ
2.学校(園)での対応
3.スポーツ外傷と予防(1)スポーツ外傷 (2)スポーツに関連する広義の歯科的傷害 (3)外傷の予防 (安全な環境を整える。自己、他人、集団の安全に対する意欲の育成。応急処置法、緊急時、対処法を学ぶ。スポーツ中の防具やマウスガード)
4.医療の現場でのケガを防ごう
5.病気治療期間中の歯と口の守り方
chap.5 外傷を受けた歯は、長期的にはどうなっていくのか?
1.歯の外傷による影響
2.外傷による各組織の損傷と長期経過 もどる

【著者紹介】
宮新美智世
博士(歯学)。東京医科歯科大学歯学部歯学科卒。
現在、同大学大学院医歯学総合研究科小児歯科学分野、准教授(分野長)。同大学歯学部附属病院小児歯科外来科長。
専門領域は、歯の外傷学・小児歯内療法学、小児歯科修復学。“歯の外傷専門外来”を開き、歯科衛生士を含めたチーム医療を行う。特徴ある治療法は、受傷歯の合併症や難治性症例に対する外科的歯内療法(歯槽骨保存療法)、歯髄保存療法。挿管時等の歯の損傷予防マウスピースの作成。
共著:「外傷」『小児歯科学』医歯薬出版、『乳歯列期における外傷歯の診断と治療』クインテッセンス出版、『親と子の健やかな育ちに寄り添う乳幼児の口と歯の健診ガイド』医歯薬出版など。論文多数。
日本外傷歯学会副理事長、認定医指導医。日本小児歯科学会理事、専門医指導医。日本歯内療法学会・日本小児保健協会・小児口腔外科学会員等。
趣味はモダンジャズ演奏と料理。

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