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既 刊

地域史・地誌

越中遊覧志 エッチュウユウランシ

●越中遊覧志

竹中邦香 タケナカクニカ【著】
/広瀬 誠 ヒロセ マコト【校定・解題】
ISBN:
[A5判上製函入り]320p 21cm
(1983-06-15出版)
定価=本体6800円+税

§加賀藩出身の著者が司法官を辞してのち、越中の町・村を隈なく遊覧し、その国土像・気風・産業などを詳細に記した明治前期の越中地誌。

加賀藩出身の著者が司法官を辞してのち、越中の町・村を隈なく遊覧し、その国土像・気風・産業などを詳細に記した明治前期の越中地誌。厳密な校訂により初めて活字本化したもの。越中の歴史地理的な地誌として、森田柿園の『越中志徴』があるが、経綸家であった邦香の現実的関心と経世済民の精神に裏打ちされた精細な記述と批判は、江戸・明治・大正を通じて他に比肩するもののない第一等の地誌といえる。特に明治10年代の越中の姿を復元する史料は本書のほかに無く、統計の活用、地方物産への関心、地方産業への批判と警告、越中人気風への批判と忠言、地方功労者の顕揚、合理的観察など注目すべきものがある。

【目次】
越中遊覧志解題…廣瀬誠
越中遊覧志一(北海道その一― 倶利伽羅より今石動を経て高岡にいたる― 倶利伽羅・今石動・小矢部川・高岡)
越中遊覧志二(北海道その二― 富山より魚津などを経て両越国境にいたる― 水橋・滑川・魚津・三日市・浦山・愛本・内山・明日・舟見・小川・泊・黒部四十八瀬・入善・笹川・宮崎・境村・越中富山売薬起原并履行・富山県勧業報告第十六号抄録)
越中遊覧志三(婦負郡― 旧富山藩主の廟・牛島の桜・八尾・四方・下の名温泉・日本鉱泉誌)
越中遊覧志四(砺波郡― 倶利伽羅の古道・氷見街道・西明寺温泉・福光・城端・井波・福野・杉木新町・芹谷千光寺・増山の城址・弓の清水・五箇山・五ケ山蓑について)
越中遊覧志五(射水郡― 新湊・二上山・守山城址・能登街道・弘源寺・国泰寺・氷見・布勢・荒山越)
越中遊覧志六(上新川郡― 東岩瀬・上市・立山寺・大沢野・飛騨街道・有峰)
越中遊覧志七(上新川郡立山― 岩峅寺衆徒・蘆峅寺衆徒)
越中遊覧志八(上新川郡之二― 立山・岩峅寺・蘆峅寺・一の谷 獅子が鼻・ 室堂・浄山・別山・地獄谷・雷鳥・称名の湯)

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