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既 刊

身体の思想/養育論(心の発達と病理)・福祉論/実用書系

アカチャンハデキル! シアワセノハイセツコミュニケーション
 ―「オムツニタヨリスギナイイクジ」トイウセンタク

●赤ちゃんはできる! 幸せの排泄コミュニケーション
 ―「おむつに頼りすぎない育児」という選択

☆推薦者
日本保育学会会長・東京大学名誉教授
汐見稔幸(しおみ としゆき)氏
「おむつ」こそ現代育児の問題を象徴するものということが、よくわかる、
母親応援の書!

赤ちゃんはできる! おむつなし育児研究所所長
和田智代 ワダトモヨ【著】
ISBN: 978-4-86209-071-3 C2047
[四六判並装]272p 18.8cm
(2018-12-5出版)
定価=本体1600円+税

●乳幼児にとって「気持ちのよい排泄こそが、人の幸せ感情の土台をつくる」。「おむつなし育児」の普及のために研究所を立ち上げ、母子・保育者の現場に長年たずさわってきた、と著者はいいます。

●直面する排泄諸問題。
○何歳になってもおむつがはずれない。
○「重たすぎる紙おむつ」が原因の一つ? 保育現場で腰痛や椎間板ヘルニアの子が少しずつ増えているという問題。
○トイレトレーニングと幼児虐待。

●排泄に寄り添うと、子育てはこんなにラクで豊かで、楽しくなる!
保育や医療の養成校では決して教わらない赤ちゃんの排泄能力の本当の姿。
これからの時代を生き抜くこどもたちのための、豊かな土台づくりをめざして。
「希望の赤ちゃん排泄学」にようこそ!
《実践!リアル「おむつに頼り過ぎない育児」家族7例・収録》

●「懐かしい未来の子育て」
○今の日本社会の中で生きづらさを抱える私たちが、もう少し希望と喜びを持って生きるための、大きなヒントがあるんだよという真実を、「おむつに頼り過ぎない育児」を実践した母親・父親・赤ちゃんたちが教えてくれました。
○社会性は、社会生活の中で少しずつ育つ。「気持ち良くオシッコ・ウンチしたい」という快便(尿)の基本的な欲求を、察知して対応する保育者に出会うことで、成長してから他者の気持を察知できる力、豊かに想像できる力が、赤ちゃんの中に育っていくのです。
○私たちが失ってきた「いのちを自分の力で守り育てる」という知恵と技を取り戻しながら、必要な時には、高度に進化した「専門のヒトやモノに助けてもらう」という、バランスのとれた未来の子育てを目指したい。それはきっと、とても豊かで温かい、古いけれど新しい、「懐かしい未来の子育て」と呼べるもののような気がしてなりません。(本文より) もどる

【主な目次】
★Part 1 赤ちゃん、排泄の本当の姿
1章 おむつに頼りすぎない育児:1.なぜトイレトレーニングは大変なのか? 2.赤ちゃんの自然な排泄とは? 3.赤ちゃんも尿意や便意をちゃんと感じている! 4.排泄は本来、何歳ころに自立するのか? 5.子どもを「乳児(三歳未満)」と「幼児(三歳以上)」に分ける意味 6.“排泄が自立する”ってどういうこと? 途上国の農村部では今もトイレトレーニングという概念がないのはなぜか?7.どうして昔は一歳前後におむつが外せていたの? 「おむつ外し」と「排泄の自立」は別のこと 8.「おむつの外でオシッコ・ウンチする」ことは、トイレトレーニングではない
2章 赤ちゃん、排泄のお世話の歴史:1.人類が昔からやってきた「おむつに頼りすぎない排泄のお世話」 2.おむつに頼りすぎない知恵と技が消えていった歴史 3.おむつに頼りすぎない知恵と技が見直されてきた歴史

★Part 2 深刻化する子どもの排泄トラブル
3章 先進国で増えている子どもの排泄トラブル:1.おむつが外れない子どもたち 2.以前、おむつは何歳で外れていたのか? 3.おむつの長期使用は子どものオシッコトラブルと関係している? 4.便秘の子どもも増えています 5.知られていない便秘の正しい知識―その便秘対策は間違っているかも? 6.おむつの長期使用と便秘の子の増加は関係ある? 7.障がいがある子どもの排泄トラブル
4章 誰も言わない「重たすぎる紙おむつ」の問題:1.腰痛の赤ちゃんが増えている?!  2.おむつが赤ちゃんの歩行に及ぼす影響 3.排尿後の重たい紙おむつを大人が体験してみる
5章 トイレトレーニングと幼児虐待:1.トイレトレーニングの現状と歴史を知る 2.トイレトレーニングが虐待のきっかけになっている?

★Part 3「おむつにたよりすぎない育児」って、具体的にどうやるの?
6章 おむつに頼りすぎない育児の知恵と技を取り戻す:1.方法はいたって簡単&シンプル  2.智恵と技をさらに学びたい方に
7章 おむつに頼りすぎない育児(おむつなし育児)で育児不安を解消!? 1.わが子に「おむつに頼りすぎない育児」を実践する 2.子どもにとって「おむつに頼りすぎない育児」のメリット&デメリット 3.親にとって「おむつに頼りすぎない育児」のメリット&デメリット 4.おむつに頼りすぎない育児で育児不安を解消!

★Part 4 排泄と人間の尊厳
8章 高齢者の排泄、赤ちゃんの排泄、そして赤ちゃんの未来
1.高齢者介護分野でのおむつ外し運動 2.おむつ外しと高齢者の変化 3.コミュニケーション4.高齢者をお世話する人の変化 5.排泄と人間の尊厳  6.おむつなし育児は人間の豊かな土台づくり

寄稿 ❖ 人生のテーマ 三砂ちづる
あとがきにかえて 排泄を通じて“内なる自然”とつながる

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【著者紹介】
和田智代 1962年生まれ。愛知県名古屋市出身。
名古屋大学大学院修士号取得。米国ワールド・カレッジ・ウェスト大学卒。名古屋市立保育短期大学卒(現・名古屋市立大学)。保育士を経て、発展途上国の母子保健事業に従事。現在は『親子のコミュニケーション』をテーマに、講演・セミナー・コーチング&カウンセリング・執筆等、様々な形での子育て支援事業に携わる。
訳書:『おむつなし育児』『世界一しあわせな子育て』(共に柏書房)、実践指導『五感を育てるおむつなし育児』(主婦の友社)。共著:『赤ちゃんにおむつはいらない』(勁草書房)の他、育児・保育雑誌への執筆多数。
公式ホームページ

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