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既 刊

身体の思想/信と倫理の根源へ

天刑病考 テンケイビョウコウ

●天刑病考

原田禹雄 ハラダノブオ【著】
ISBN: 4905913071
[四六判並製]310p 20cm
(1983-03-14出版)
定価=本体1800円+税

§収容を強いられた時代にらい(ハンセン氏病)を病むとは
どのようなことだったのか。

国立療養所邑久光明園の園長であり歌人としてもしられる著者が、この病が負った近代以前の歴史と、近代の収容の歴史の実態を説きながら、自らの思いを綴ったエッセイ集。

【主な目次】
らいとの出会い―序にかえて/生きてゆくつらさ/虫明通信/はるかな雪/天刑病考/奄美のコジキ/府県立から国立へ―国がらいをとりあげるまでの長い経緯について/未完の墓碑/仏説/夏花明/巴丹杏の枝/遊行の枝/昏花/神います―山中智恵子論/闇を―永田和宏歌集『無限軌道』批評/ひおどし蝶のように―小中英之歌集『翼鏡』書評/伊藤保論―『白き桧の山』による/『麻痺した顔』の背景/告別のことば

【著者紹介】
原田禹雄(1927年~)
京都市西陣生まれ。京都大学付属医学専門部卒業。京都大学皮膚病特別研究施設助手、らい医学専攻。医学博士。国立療養所邑久光明園医長、国立療養所長島愛生園医長を経て、国立療養所邑久光明園園長を最後に退職。ハンセン病の臨床治療体制と病者の精神的治癒に大きな貢献を果たすとともに、治療のため訪れた沖縄の歴史に関心を抱き、13人の「冊封琉球使録」の現代語訳を志し、退職後はこれに専念。また、早くより短歌にいそしみ、1959年、塚本邦雄、岡井隆、寺山修司、山中智恵子とともに、同人誌『極』を創刊、前衛歌人として知られ、数多くの歌集を刊行している。著書に『麻痺した顔』、『この世のはずれ―琉球往還私記』、『冊封史録からみた琉球』、『尖閣諸島―冊封使録を読む』、『琉球を守護する神』、『封舟往還』。現代語訳・訳注に 徐葆光著 『中山伝信録』 、李鼎元 『使琉球記』 、陳侃著『使琉球録』、郭汝霖著『使琉球録』、夏子陽著『使琉球録』、張学礼著『使琉球紀・中山紀略』、汪楫著『冊封琉球使録三篇』、周煋著『琉球国志略』、斉鯤・費錫章著『続琉球国志略』、超新『続琉球国志略』。その他の琉球関係書の現代語訳に、蔡鐸本『中山世譜』、新井白石『南島志』、『琉球国旧記』、『明代琉球資料集成』、『琉球神道記・袋中上人絵詞伝』、『質問本草』などがある。

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