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早稲田大学日欧研究機構 ヨーロッパ民俗研究所 伊東一郎・蔵持不三也・松平俊久 イトウイチロウ・クラモチフミヤ・マツダイラトシヒサ【著】 ISBN: 9784862090461 [A五判上製]240p 21cm (2013-09-27出版) 定価=本体3200円+税
〈カバーうら〉図版 聖ゲオルギオスと竜の出会いを描いた14世紀初頭のイコン。ノヴゴロド。 イコンはロシアの民衆に親しまれた視覚芸術だが、そこに描かれている聖者やキリスト、聖母などにちなんだ祭日には、儀礼においても重要な役割を果たす。文字が読めない農民にとって、それらの聖者に関する情報の源はイコンや口頭伝承であり、イコンとフォークロアの間には密接な関係が生じる。しかし、従来のロシアのキリスト教民衆文化研究では、写本で伝えられた中世ロシア文学の研究、口頭伝承である巡礼霊歌の研究、美術史におけるイコン研究の3つの学問分野は、相互に参照されることなく、キリスト教伝説を扱ってきた。そのような状況は大きな反省を迫られている。
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