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既 刊

養育論(心の発達と病理)・福祉論/ 精神分析・心理・カウンセリング学/系実用書系

子どもを支えることば コドモヲササエルコトバ―タチスクムカゾクヘ

●子どもを支えることば
 ―立ちすくむ家族へ

崎尾英子 サキオエイコ【著】
ISBN: 4905913594
[四六判上製]372p 20cm
(1997-05-12出版)
定価=本体2400円+税

§親と子がまっすぐに対するにはどうしたらよいかを23の事例を通じて具体的に語る。

【目次】
序章: 動けなくなった親と子の関係をきり拓くために

Ⅰ: 小学生の事例―親子の基本的なつながりが希薄。人と目を合わせて話しができない。おねしょがどうしてもなおらない。いじめを先生に相談するタイミング。子どもを放っておけない親の気持ちの整理。自分の意志を表すことができない。休みたいというままに放っておいていいのか。子どもの領域にどこまでふみこんでよいか。

Ⅱ: 中学生の事例―長い間のいじめに悩んで症状も出てきた。心の傷が負い目になっている? と心配する。馬鹿にされてつらい子どもをどう支えるか。友だちと距離がとれない。
強迫傾向を示す子どもをどう支えるか。拒食傾向が始まった子ども。食べられないのに、学校に行き続ける。

Ⅲ: 高校生から上の事例―過食とて泣き、自己嫌悪をくり返す。いじめと進級できないことのあせり。「こうなったのもあんたたちのせいだ」と親に迫る。「援助」の思いこみが本人にはプレッシャー。「疲れてしまった」という遺書をみつけて。外でも家でも世界が詰まったよう。裏切られた感情から脱出できない。

【著者紹介】
「かよいあいたい心たち―親と子の築く基本ルール」を参照

【書評】
(村本久仁子/東京新聞 1997.6.29)
「本書の本意は…『ことばこそが子どもを支えるのだ』というところにある…子どもを支えるのが言葉だとすれば、親を支えるのも言葉であり、言葉を信頼し、他者からの支えを信頼することがいかに大事であるかを訴える本である。」

(神山睦美/産経新聞 1997.6.14)
「電話相談に耳を傾けながら、著者はただひたすら、『子どもさんを褒めてあげて』『信頼してあげて』『逃げないで』と語りかける。…激流の向こう岸で立ちすくんでいる孤独な家族に、こちらの岸から、自分もまた大河に呑み込まれそうな場所に足を置いて、静かに語りかける。そのスタンスの取り方が、著者のカウンセリングに、大いなる力を与えている。 ……此岸に立ちつくすという『論理階型』の確かなレベルが、おのずから開示される。その手法は、見事というほかはない。」

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