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既 刊

身体の思想/ 文化人類学・民族学・民俗学・歴史人類学

医食の文化学 イショクノブンカガク

●医食の文化学

松田俊介 マツダシュンスケ
/蔵持不三也 クラモチフミヤ【著】
ISBN: 978-4-86209-037-9 C3039
[四六判並装]142p
(2011-08-25出版)
定価=本体1600円+税

§〈医と食〉の身体文化
――その深層への気づきと探究
「医食」という身体に深く結びついた活動から文化の生態系をとらえる「医食の文化学」創設のための試論。

近代の農学・畜産学・水産学、食品学・栄養学は〈食品〉を扱い、衛生学・医学・心理学は〈医食〉を扱うが、食物を摂取する〈身体〉活動が、どれほどに深く無意識・半無意識の集団的想像力(イマジネール)で形づくられた文化に浸されているかを知らない。

【目次】
医食文化試論:近世・近代フランスにおける「貧者の医学」を巡って[蔵持不三也]
はじめに/ティソ略歴/ティソの進言/貧者の医学/青本叢書/終わりに代えて:アリカマンタリスムとゲリスール
民俗儀礼にみる“大食”の文化的活用 ―日光市七里における「子供強飯式」の事例から[松田俊介]
はじめに/強飯式:日光修験における強飯式という民俗、輪王寺の日光修験と日光責め、輪王寺の強飯式「日光責め」式次第/七里地区と生岡神社:日光市および七里地区の概況、生岡神社周辺と強飯式の歴史/子供強飯式の現在:強飯式の祭組・儀礼配役、生岡神社の強飯式「子供強飯式」式次第、七里と里芋 ―芋串・儀礼伝承/考察:各儀礼の情報的諸相と3つの受苦(1)大食の強制(2)五辛の強制(3)責めのパフォーマンスへの屈従/おわりに

【著者紹介】
◇松田俊介(1977年~)
鳥取県米子市生。早稲田大学人間科学部卒。同大学人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。現早稲田大学人間科学学術院助手・早稲田大学国際医食文化研究所研究員。
著書:「フリーウェア慣行の文化生態学的研究」 『エコ・イマジネール―文化の生態系と人類学的眺望』(言叢社)。
共編:『医食文化の世界』(早稲田大学国際医食文化研究所)。 論文:「草の根プログラムを介したコミュニティの授受慣行」『情報文化学会誌』第16巻・第2号(2009年)、「ネット上の創作活動における情報リテラシー」『総合人間科学研究』第1巻(2009年)、「祭礼をめぐる情報の表象と解釈:栃木県小山市における頭屋行事、白鳥地区古式祭礼の事例から」『生活学論叢』第14巻(2009年)ほか。

◇蔵持不三也(1946年~)
栃木県今市市(現日光市)生。早稲田大学文学部卒。パリ第4大学ソルボンヌ校修士課程・パリ高等社会科学研究院博士課程修了。現早稲田大学人間科学学術院教授・早稲田大学国際医食文化研究所所長。博士(人間科学)。
著書:『祝祭の構図』(ありな書房)、『ワインの民族誌』(筑摩書房)、『異貌の中世』(弘文堂)、『ペストの文化史』(朝日新聞社)、『シャリヴァリ』(同文舘)、『シャルラタン』(新評論)、『英雄の表徴』(新評論)ほか。 編著・監修:『ヨーロッパの祝祭』(河出書房新社)、『神話・象徴・イメージ』(原書房)、 『エコ・イマジネール』(言叢社)、『医食文化の世界』(早稲田大学国際医食文化研究所)ほか。
訳書:É・バンヴェニスト 『インド=ヨーロッパ諸制度語彙集』(日本翻訳出版文化賞受賞、言叢社)、A・ルロワ=グーラン 『世界の根源』(言叢社)、J=L・フランドラン『農民の愛と性』(共訳、白水社)、N・ルメートルほか『図説キリスト教事典』、E・ル・ロワ・ラデュリ『南仏ロマンの謝肉祭』(新評論)、R・キング『図説人類の起源と移住の歴史』(監訳、柊風舎)ほか。

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